診療内容

うつ病/躁うつ病

うつ病

うつ病

うつ病は脳内の神経伝達がうまくいかなくなりホルモンバランスが崩れるなど、脳の機能異常から起こるありふれた病気です。決して、本人の心の弱さや気の持ちようから起こるものではありません。
うつ病の患者数は軒並み増加傾向にあり、生涯有病率が男女ともに10%を超える報告例があることも踏まえ、これまで以上に一般的な病気と認識されるようになりました。
うつ病の啓発活動が盛んになり、さらにはネット情報から自身がうつ病かどうかを自己診断できるツールがたくさんあることなども、心療内科を受診する方がここ数年で増加した要因として挙げられると思います。気分が落ち込む、悲しい気持ちになる、疲れやすい、自分を責めてしまう、希望を持てない、活気が出ない等、お悩みの方はご相談ください。

躁うつ病

躁状態(気分が著しく高揚)とうつ状態(気分が落ち込む)が繰り返されます。
躁状態の際には、上機嫌でおしゃべりになり、眠らなくも元気で疲れない、突然多額の買い物をする、頭の中に次から次へアイデアがわき出てきて極端な行動を繰り返す(誇大性)、などの症状がみられることがあります。
うつ病と同様に精神療法も大切な治療法ですが、継続したお薬(気分安定薬など)の内服が必要となる方も多いです。
特に躁状態の際にはお薬をご自身の判断で中断してしまう方も多いため、ご自身の病気及び治療の必要性を理解していただくことも大切です。

統合失調症

統合失調症は、脳の様々な働きをまとめる=統合することが難しくなり、幻覚、妄想等の症状が起こる病気です。
実際に無いものが有るように感じられる知覚の異常が幻覚です。その中でも、自分に対する悪口や噂等が聞こえてくる幻聴は、よく見られる症状です。尚、実在するものを誤って知覚することはいわゆる錯覚と呼び、幻覚とは区別して考えます。
嫌がらせや迫害をされているといった被害妄想、テレビ・ラジオなどが自分に関する情報を流していると思い込んだりする関係妄想もあります。また、他人の考えが自分の頭の中に入ってくる、自分の考えていることが相手に知られている・抜き取られる などの症状もみられたりします。
このような幻覚、妄想は、本人にとってはあたかも現実かのように感じられている状態です。
病気が原因だとなかなか気づくことができず、周囲からの助言に耳を貸さず否定することが多い病気です。
思春期に発症することが多いですが、中年期以降にも仕事や人間関係のストレスから発症することが稀にあります。
できるだけ早期介入し適切な治療を受けることが予後に影響すると言われています。

睡眠障害

「心身の疲労を取り除く」「成長ホルモン分泌」等、「睡眠」は人が健やかに生活するのに必要不可欠です。
不眠が続くと当然日常生活に支障をきたし、更に考え込んで、ますます不安になり「不眠」の悪循環に陥る事があります。 不眠に陥る原因は心理社会的ストレス、不安、生活習慣等、様々です。
まずは患者様の生活パターン等を把握し、生活習慣の改善、薬物療法等、患者様にとって一番良い治療法を共に見つけていきます。
「不眠症」「いつも眠気が残る」など感じたらお気軽に当院にご相談ください。

過眠症

ナルコレプシー(過眠症)

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

睡眠時関連行動異常

睡眠中の異常行動、REM睡眠行動障害

睡眠時無呼吸症候群

上記の状態もお気軽にご相談ください。

適応障害/PTSD

適応障害

適応障害とは、環境になかなか馴染めず、そのストレスで様々な症状が出現し、日常生活に悪影響が及びます。
環境が変化(進学、転校、就職、転勤、引っ越し、結婚、離婚など)した後におこりやすく、気分の落ち込み、不安、身体のだるさなどの症状や、無断欠勤や喧嘩のような素行の問題が出現することもあります。
治療としては、ストレスの原因を取り除くことが出来れば症状は軽快することが多く、環境を調整し、適応しやすい状態を整えていきます。
ストレスへの上手な対応方法を身に着けていくための話し合いを行う、必要に応じて少量のお薬を使うこともあります。

PTSD

PTSDは、生死にかかわるような出来事を体験したり、死傷の現場を目撃するなどの体験によって、強い恐怖を感じ、それが記憶に残ってこころの傷(トラウマ)になり、その時の体験が何度も思い出され、あたかもその時に戻ったような恐怖を感じ続ける病気です。
トラウマ体験後、通常は数週間のうちに徐々に恐怖が薄れていきますが、トラウマ症状がトラウマ体験後も1ヶ月以上持続し、重大な苦痛や生活上にも支障を引き起こしている場合、PTSDという診断が下されます。
トラウマとなり得る体験としては、災害、犯罪被害、交通事故、DV(家庭内暴力)、虐待などがあります。
また、PTSDを発症した人はしばしば高い率で他の障害(うつ病や不安症)を合併することがあります。

下記が主な症状になります。

再体験

トラウマのつらい体験や記憶が突然思い出され、あたかもその時の出来事がもう一度起こっているようなイメージや体験をします。体験を思い出させるようなきっかけに触れた時に急に思い出したり、不安定になったりします。

回避

トラウマとなった出来事を思い出す状況や物、人等を避けようとすることです。本来ならば危険でない状況や物や人に対しても危険を感じ、トラウマ体験以前のような行動がとれなくなり生活に支障が出てしまいます。

認知の歪み

トラウマ体験をすることにより、自分自身や周囲の世界に対して、将来に対しての考え方が変わってしまいます。自分は無力だと思ったり、周囲は危険だと感じたり、将来に対して希望がもてない、寿命が短くなったように感じることもあります。

覚醒亢進

ストレスのかかっていない状態や環境下でも体が緊張した状態を保ち続け、「不眠」「イライラ」「ちょっとしたことに極端に反応する」「警戒心が強くなる」などといった状態が続いてしまうことがあります。

ADHD/発達障害/知的障害

ADHD※7歳または小学1年生以上

厚生労働省では「ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。」と定義されています。 ADHDの症状は大きく3つあります。
下記のような症状でお悩みの方は受診をおすすめ致します。

不注意

  • 話を最後まで聞くことが難しい
  • 気が散漫
  • 物を紛失することが多い
  • 何かを最後まで取り組むことが難しい 等

多動性

  • 座っていられない
  • 周囲の状況を考えずに話す
  • 落ち着きがない
  • ふさわしくない場所で走り回ったりする 等

衝動性

  • 順番を待てない
  • 唐突に思いつきの行動
  • 反抗的な態度、攻撃的な行動
  • 情緒面が不安定 など

当院ではコンサータ、ストラテラ、インチュニブや漢方薬など、患者様個々に合わせた投薬を行っており、随時心理検査も行いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

発達障害(自閉症スぺクトラム障害)※7歳または小学1年生以上

発達障害は、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害等を含む総称です。
これらの症状、障害の共通点は、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点です。
数種類のタイプの発達障害を持ち合わせている場合も珍しくない障害です。 生まれつき脳の発達が通常と異なるため、幼児のうちから症状が現れ、育児を通常とは異なる方法で行う必要がある場合があります。
発達障害は本人の特性を家族、周囲がよく理解することで、その人に合った暮らし、学校、職場での過ごし方を工夫することが出来れば、本来の能力を活かせるようになります。

知的障害

知的能力の発達が全般的に水準に達していない状態をいいます。
知的機能が平均より低いため(概ねIQが70以下)、社会的、実用的な適応能力や学習、労働能力に制約を生じる可能性が高いです。
染色体異常や先天性感染症など原因が分かっているものもありますが、多くは原因不明です。
小さなお子様の場合、今後の発達にも個人差があるため知的障害とはいえないこともありますが、気になる症状がある場合は知能検査や発達検査などを行い、医学的に判断させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
※7歳または小学1年生以上が対象年齢となります。

パニック障害/社交不安障害

パニック障害

パニック障害では、何の前触れもなく突然、動悸、冷や汗、息苦しさ、めまい、吐き気、胸痛、手足の震え、痺れなど(パニック発作)が起こります。
パニック発作が起こると、「死んでしまうのではないか」と思うほど強い不安を感じることも多く、パニック発作が繰り返し起きると、「今度発作が起こったらどうしよう」と気になり、不安がさらに強くなります(予期不安)。
次第に外出自体が困難となってしまうことがあり(広場恐怖)、特に電車や人混み、エレベータ等を避けるようになる方が多いです。
治療法は、医師による支持的精神療法に加えて、当院では心理士によるカウンセリングを行うこともできます。
喫煙、過労、睡眠不足、カフェイン摂取などがパニック発作を引き起こしやすくするため、生活習慣の改善も重要です。
また、必要に応じてお薬を使用することがあります。

社交不安障害(対人恐怖症)

対人恐怖症とも呼ばれ、人からの注目を浴びる場面(会議、人前での発表など)で、強い不安や緊張に襲われ、冷や汗や震え、動悸、息苦しさ、吐き気、声がどもる、などの症状がおこり、普段は出来ることがスムーズに出来なくなります。
これらは非常に苦痛であり、できる限り人前に立つ状況を避けるようになり、日常生活や社会生活に支障が生じます。治療法は、医師による精神療法に加えて、当院では心理士によるカウンセリングを行うこともできます。また、必要に応じてお薬を使用することがあります。

強迫性障害/身体表現性障害

強迫性障害

強迫性障害

患者様ご自身も意味がないと理解しているにも関わらず、同じ考えが何度も繰り返し頭の中に浮かび(強迫観念)、ある行動を繰り返さずにはいられなくなる(強迫行為)ため、 日常生活や社会生活に支障が生じてしまいます。

強迫性障害でよくみられる症状(例)

  • 汚れが気になり、何度も手洗いや洗濯、入浴などを繰り返す
  • 何度も窓や玄関のカギ、ガス栓、電気器具のスイッチなどを確認する
  • 物事の順番にこだわる(順序付けの儀式など)

治療法は、医師による精神療法に加えて、当院では心理士によるカウンセリングを行うこともできます。また、必要に応じてお薬を使用することがあります。

身体症状症(身体表現性障害)

内科などで検査を受けても異常が認められない方に、頭痛、耳鳴り、しびれ、喉の違和感、慢性的な痛み、全身のだるさなどの症状が続きます。 患者様によっては、体に力が入らなくなり、全身がけいれんすることもあります。
症状は体のさまざまな場所に出現し、しばしば変化します。そうした症状のために仕事、学校や家庭などにおける日常生活に支障が出るようになります。
患者様の中には、身体の病気を疑い、医療機関を転々として、心療内科や精神科受診に至るまでかなりの時間がかかってしまう方もいらっしゃいます。
なぜそのような症状が出現しているのかをご自身で理解、納得することが必要であり、必要に応じてお薬を併用することもあります。

自律神経失調症

ストレス等の原因により自律神経である、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、様々な症状が出ます。
体がだるい、眠れない、疲れがとれない等の全身的症状や、頭痛、動機、息切れ、眩暈、立ちくらみ、下痢、便秘等、症状は様々です。
情緒不安定、イライラ、不安感等、精神的症状も現れることもあります。
必要に応じて投薬治療を行いますが、漢方薬が著効することが多いです。

アルコール薬物関連障害

当院では、アルコールを代表とした依存性薬物関連障害の治療をしております。
依存性薬物を断ち切りたいという方はもちろん、薬物の後遺症による幻覚(幻聴・幻視)や 妄想、気分変動、抑うつ、不安・焦燥といった症状をお持ちの方に対して、それら症状を 緩和させる薬物療法や精神療法、カウンセリングなどの治療が主体となります。

但し、日常生活に支障があるほど重篤ではなく、予約外の緊急対応や入院治療を必要としない方を対象としておりますので、週1回の外来治療では薬物をやめていくことが困難と考えられる病状の患者様、あるいは、中毒性精神病(幻覚妄想や興奮性など)が重い患者様の場合には、必要に応じて連携先の東加古川病院を紹介させていただきます。
尚、東加古川病院では断酒会、自助グループ活動、アルコール勉強会を積極的に行っております。

漢方治療

当院は患者様のライフワークや年齢・体格を考慮した最小限のお薬での治療を目指しておりますので、保険適応可能な漢方の治療を必要に応じて提案させていただいております。西洋薬では効果が出づらい症状である、喉や息が詰まる感じ、切迫感、慢性的なだるさ、月経前症候群(PMS)などに対しても漢方薬の効果が期待できます。ご希望の方はお気軽にご相談ください。

訪問診療・往診

現在当院院長が2施設の特別養護老人ホームにて往診をしております。主に認知症関連の社会福祉サービス相談や投薬・定期内服薬の見直し、生活指導、環境調整などを行っています。在宅も含め往診ご希望の方はご連絡ください。

児童思春期(7歳または小学1年生以上)

児童思春期外来も対応

お子様の特性は一様ではなく、その特性のあり方によっては、周りの大人は対応に戸惑い苦慮することがあります。お子様は、大人から褒められ、認められることで、自信をつけ、自己肯定感を高め、成長し、自立します。何らかのきっかけで、この循環がうまくいかなくなると、お子様も大人と同じようにこころが疲れ、不調を来します。
当院は思春期の方の発達やこころの心配があるお子様と保護者の方のために、医療的な評価・治療と心理的支援を行います。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

産業医関連業務

産業医関連業務

当院では日本医師会認定産業医資格を有する医師が在籍しており、依頼主の企業に 勤められている従業員様の各種健康相談やメンタルヘルスなどを行っております。
どうぞお気軽にご相談ください。

認知症

加齢によって誰しも記憶力、注意力、判断力が衰えていきますが、認知症はそういった生理的な「物忘れ」の症状とは違い、「自分が忘れている」こと自体を忘れてしまう病気です。認知症は、進行すると現状の理解・判断が難しくなり、やがて日常生活を送る事が困難になります。加齢とともに発症する確率が高くなり、高齢化が進んでいる近年では、ますます認知症患者数は増加していく事が予想されます。
初期症状で「認知症」とご本人が自覚する事、周りの方々が伝える事は、ご本人の自尊心や生活環境など考慮するとなかなか難しい事かと思われます。しかし、早期発見、早期治療で進行を抑える事が可能ですので何か気になる事、心配な事がありましたら迷わずご来院いただければと思います。
当院では、お話を伺いながら認知症専門医が薬物療法と非薬物療法で治療を進めていき、場合によっては連携先の病院での入院治療も検討させていただきます。

心身症

心身症とは特定の病気のことではなく、心が大きく関与する病気の一群につけられている名称です。
例として、胃潰瘍という病気を煩っている場合、その発症の原因として、職場の環境変化、仕事上の人間関係など挙げられる場合は心身症と考えられます。
すなわち病名ではなく身体疾患の病態を説明するひとつの概念です。
それぞれの疾患に応じた症状が現れ、心身症になりやすいタイプとしては、不安、緊張の強い人、感情を表に出さない人が多いようです。
過敏性腸症候群、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、高血圧症なども心身症として認められる疾患になります。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

むずむず脚症候群とは、RLS(レストレスレッグス・シンドローム)とも言われている、脚の内部に、むずむずする、虫が這っている等、不快な感覚が生じるものです。
それが、原因でイライラしたり、脚を叩いたり、重度になった場合、睡眠に支障をきたし、不眠症、うつ病になってしまう方もいます。また、潜在的に鉄分が不足されているケースもあり、採血にて血清鉄などを測定します。
下記のような症状が思い当たる方は、ご相談ください。むずむず症候群の可能性があります。

  • むずむず感のせいでイライラする
  • 脚、足の指が勝手に動く
  • 脚の不快な突っ張り
  • 足の甲、裏、ふくらはぎのむずむずする感覚で、寝付けない
  • 脚に不快感を感じるが、脚を動かすと嫌な感覚がやわらぐ
  • 長時間の着席時、脚がむずむずして動いたり、脚を押さえつけたりしたくなる
  • 膝下だけでなく、太腿や背中までむずむずすることがある

ナルコレプシー(過眠症)

日中にも関わらず堪え難い眠気が生じ、少なくとも3ヶ月以上にそういった状況が続き、そのため、社会生活等に支障を生じていれば過眠症(ナルコレプシー)の可能性があります。
驚いた時、笑った時、興奮した時等、両膝の力が抜け、瞼が開けにくくなるというような発作がおきることもあり、その時間は、数秒間から数分間と短い場合が多く、速やかに自然と回復します。
発作の回数は、個人差があり、眠気が強いときに出現しやすい症状です。
笑う、驚く、興奮する等の情動が、REM睡眠を誘発し発作を起こさせると報告されています。

悪夢・REM睡眠行動障害

睡眠中、夢と同じ行動をとってしまう病気です。
通常、レム睡眠中は骨格筋が弛緩して動きませんが、レム睡眠行動障害の場合は、この抑制機構が障害されるため、夢の中での行動が現実の行動となって現れます。
大声での寝言、殴る、蹴る等の激しい動作がみられます。
症状が強いケースでは、起き上がっての歩行、窓からの飛び出してしまうことでの怪我、ベッドパートナーに怪我をさせる等、危険を伴うこともあります。

免疫UP・ビタミン点滴

勉学・仕事・家事・⼦育てなどで忙しい⽅々の為に、当クリニックでは下記のビタミン点 滴をご提供しています。

プラセンタ療法

疲労回復・美肌効果・エイジングケア・更年期障害が期待できます。

にんにく注射

主成分はビタミン B1 で、実際ににんにくが入っているわけではありません。中に含まれる硫化 アリルという成分がにんにくの匂いがするので、通称「にんにく注射」と呼ばれています。

メディカルダイエット薬リベルサス

ご自身で毎日内服する錠剤です。当院では、服用されている方で最大25kgの減量に成功された事例があります。

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